福井新聞 2月10日朝刊掲載
午前零時 寒い真夜中の神事にもかからわず、今年も大勢の参拝者が訪れ、小判のご利益を求めて、元気な姿を見せてくださいました。
唯、高齢化の影響か、事業主が減少しているのか、毎年参拝者数は少しずつ減少傾向にあるのが気になっているところ。
伝統の行事であり、永劫に継承して欲しい。
日時 2月9日午前0時(8日の夜)
1008年(寛宏5年)より継承されている商売繁盛と縁結びと交通安全を祈願する古式ゆかしき神事です。 毎年この日の深夜に行われることから真夜中の神事とも言われ、たくさんの人々が地域内外から訪れ祈願します。 祝詞、お祓いの後、小判が販売されます。この小判は一年間、菊理媛神のお札とともに店頭または自宅の神前に供えます。
赤い糸を結ぶ女神!
菊理媛神は、別名を白山比大神と言い、加賀(石川県)の霊峰・白山を御神体とする白山比咩神社(白山大権現)に祀られた女神で、その分霊を勧請して当社に祀ったものです。
解けた心を結びつける神と考えられています。
すなわち願うことを正しくより良い方法で導き、乱れた糸をくくり調えるように融和して、仲を取り持って和合させる商売繁盛・縁結びの霊験あらたかな神様であると信じられています。
原画:bing.com/imagesより
日本書紀では日本創造の神イザナミの死後、イザナギが黄泉の国を訪問し面会したときのこと。
お札
氏子は神社に参拝して小判(餅米の粉が材料)を、10万両、100万両と景気よく呼び声をかけながら(これは昔の話)小判を買っていましたが今は静かに行われています。